3月のライオン March comes in like a lion

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2回目の本読みの時に、新房さんが、こういう風にして、ここはこれを入れてっていうのを次々に言っていて、この人の頭の中は全部もう絵コンテで、映像で、頭の中に流れているんだと思って。それを見た時にただの酔っ払っている人ではない!って気づいた(笑)。

他の作品と比べてというわけではありませんが、今回の脚本会議はまた特に、新房監督は熱が入っている感じはありましたけどね。

4 多くの人に、長い話数で

先ほど岩上さんからシャフトさんは深夜アニメカルチャーを担ってきたというお話がありましたが、今回のアニメはNHK総合テレビでの放送ということも、読者の人達にはシャフトさんが制作ということと同じくらい驚かれました。

これはね、最初の方で、各テレビ局、いろんな会社からいいお話をいっぱいいただいたって言ったけど、その中の1人にNHKエンタープライズのプロデューサーの野島さんという方がいて、

ずっと僕のところに来てくれていたんですよ。

6年ぐらい前ですかね。

そうそう。でも、シャフト×新房監督の制作でという条件を伝えると、みんな「ああ、それはやっぱちょっとうちでは無理です」っていう感じになって、引いちゃったんだけど。

まあ、実際オファーしても、シャフトさん自身もお引き受けいただくまでかなり熟考なさったくらいですから、各社さんがオファーする前にそういう反応を示されるのも無理からぬことかもしれません。

でも、NHKエンタープライズの野島さんは「じゃあ、もう連載が終わった後でもいいので、やらせていただきたい」っていう話をしてくれて、ずっと僕のところに通ってくれていたのね。それで、岩上さん、久保田さんと話がまとまって、シャフトさんとアニプレックスさんでアニメ自体はやるっていう話になった時に…。

どこの局で放送するのか、テレビじゃなくて劇場映画かもしれないけど、3社で『3月のライオン』をアニメには必ずしようと、コンセンサスがとれた頃ですね。

TOP 3月のライオン連載インタビュー企画 久保田光俊[シャフト]×友田亮[白泉社]×岩上敦宏[アニプレックス]

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