―そんな音まわりも注目ポイントの多い作品ですが、改めて、お2人がオーディションを受けられて、決まったときのお気持ちをお聞かせいただけますか。
茅:「3月のライオン」は原作がとても好きだという人が周りにもすごく多くて、アニメ化の第一報には、業界内でのざわつきを感じたくらいでした。そんな作品なので、オーディション結果が出たときは、マネージャーさんから「決まりました!」というものすごくテンションの高いメールが届きました(笑)。マネージャーさんのあまりの喜びように圧倒されて、私は「あっ…ありがとうございます…」という戸惑いのメールを返してしまったんですが(笑)、羽海野先生の生み出す世界観ってなんとも愛らしいので、その中に自分もこれから関われるんだという幸せでいっぱいでした。久野ちゃんにもアフレコが始まる前に会う機会があって、「今度よろしくね」って伝えましたね。久野ちゃんが妹だと思うと、それもまた嬉しくて。
久:私もすっごく嬉しくて、ジャンプしました(笑)。新宿にいたんですけど。
茅:部屋とかじゃなくて、新宿でジャンプ?(笑)
久:はい、メールが来て、それをたまたまいた新宿で見て、嬉しくてジャンプしました(笑)。あと私はオーディションのときのことをよく覚えていて、香菜ちゃんのオーディションの日と一緒だったんです。スタジオでドキドキしながら待っていたら、地方のお仕事から駆けつけた香菜ちゃんとマネージャーさんに会えたんです。「すごい緊張しているんです」と伝えたら、マネージャーさんが「だいじょうぶだいじょうぶ」って私をリラックスさせるために身体を揺らすような踊りを踊って下さったんです(笑)
茅:大沢事務所、大丈夫!?って思われそうなエピソードだけど(笑)
久:でも、それですごく安心したんです。香菜ちゃんは、私がブースに入る直前に「これ、おみやげだから」って、きびだんごをくれたんです。それがすごく嬉しくて、そのきびだんごを持って、ブースに入ったんですよ。マネージャーさんの踊りと香菜ちゃんのきびだんごで頑張れました。
―アフレコ始まっての思い出はありますか? アフレコ後には、新房監督やスタッフやキャストさんの行ける方達で、ごはんを一緒に食べられていますけれども。
茅:作品内に美味しいものがっぱい出てくるからでしょうか、皆さんごはんがお好きな現場ですよね。アフレコにも必ずお団子が差し入れされていますね。
久:スタジオに美味しいお菓子がたくさんあります。
茅:それくらい腹ペコな現場です(笑)
久:新房監督も美味しいもの大好きですよね。
茅:羽海野先生もよくアフレコに来て下さるのですが、その後に一緒にお食事させていただく機会にも恵まれたりして、すごく気さくに話しかけて下さるので、アフレコの後の癒しになっています(笑)
久:すごく優しい方ですよね。あと私は人見知りなんですが、新房監督が最初のアフレコの時から私に話しかけてきて下さったんです。だけど後から、実は新房監督も人見知りをする方だと伺ったので、ビックリしました。
―好奇心旺盛な方なので、初めて一緒にお仕事なさる久野さんが気になったのもあるようです。
久:そうやって話しかけて下さったおかげで、私もだんだんお話し出来るようになりました。やっぱり皆でご飯に行ったり、仲を深めるのはいいことだなあと思いました。
茅:でも、久野ちゃんは、こう見えてSっぽいところがあるんですよ。アフレコで一度、久野ちゃんの持っている物を「それ、見せてくれる?」ってお願いしたときに「いやです」って返されたことがあって。
久:全然見せる気はあるんですけど、言葉のキャッチボールを楽しみたくて(笑)
茅:すごくいい笑顔で「ダメです☆」って。その言い方に、私はキュンとしたんですけど(笑)。アフレコを通して、久野ちゃんの前では、そういうことを言われたい願望が強くなっています。
久:茅野さんは言った後の反応がすごくかわいらしいから、言いたくなっちゃう気持ち、皆さん分かりませんか?
―客席に呼びかけましたけれども(笑)
久:いじわるじゃないんですけど、ちょっとツンとしたくなるのをそそられる気持ちといいますか。
茅:私はそういう経験初めてだったので、キュンとしました。
久:嬉しいっておっしゃっているのを聞いて、これはやってもいいかなって(笑)
―そんなやりとりに花澤さんも加わったりと和気あいあいとした現場ですが、ちなみに演じるキャラクターとご自身が似ていると感じるところはありますか。
茅:今日は髪型を似せてもらいました(笑)
―確かに、後ろのパネルのあかりさんと同じですね! 声も同じですし!
茅:声が似ているのは自信あります(笑)。あかりさんは本当に素敵な女性だなって、演じていても毎回思うんですけど。
久:茅野さんも素敵な女性ですよ!
茅:嬉しいを通り越して、恥ずかしい(笑)。久野ちゃんはこういう真っ直ぐな言葉を言えるところが、モモちゃんと似ていますね。素直な言葉を聞かせてくれるので、久野ちゃんと話していると、照れるときがあります。
久:私はウソが付けないんですよ。もちろん大人なので、言わない方がいいと思うことは言わないですけど、すごいなあとか素敵だなあと思ったことは自然と口から出てしまいます。
茅:そういうところが、とてもモモちゃんに近いなあと思うときがあります。香菜ちゃんもひなちゃんに似ていますしね。
久:似ていますね。
茅:零くん役の河西くんも、零くんと同じくらい細いんですよ。なので、私もあかりさんみたいにフクフクになるまで食べさせたくなります(笑)。
久:この作品以外の現場で河西さんとご一緒したことがあったんですけど、たまたま私が体調が良くない日があったんです。そうしたら、河西さんが隣に座って下さって、私の気分が紛れるように、携帯でネコのかわいい動画を見せて下さったりしたんです。河西さんの優しさで本当に気持ちが楽になって、河西さんのことをモモがケガしたときに手当てをしてくれた零ちゃんみたいだなあって思いました。
―その後も、お客さんからの質問に答えるコーナーや、グッズプレゼント、カフェのメニューの試食会など、大盛り上がりでトークショーは幕を閉じました!
今回トークショーを行った「3月のライオンカフェ」についてはこちら!
http://cafe.3lion-anime.com/