その都度、音響監督の亀山さんから指示をいただいていますし、3人でも相談もしますよね。
それを相談しながらするのも、このアニメでは楽しみだったりするんですけど、3姉妹が出ていない回のアフレコは大変なんですよね。
アフレコに香子役の井上麻里奈さんお一人しか女性役のキャストさんがいらっしゃらないときがあって、麻里奈さんがお鼻をつまんで3回収録なさったそうです!
第9話ですね。井上さんがちょっとずつ違う効果音を、3回演じて下さいました。
すごくレアな回なので、ぜひ耳を澄まして効果音に注目していただきたいです。あとは零くんの幼少期役を演じている内山夕実ちゃんが効果音に参加しているときとか。夕実ちゃんも最初はとまどいながら収録していましたよね(笑)
そんな音まわりも注目ポイントの多い作品ですが、改めて、お2人がオーディションを受けられて、決まったときのお気持ちをお聞かせいただけますか。
「3月のライオン」は原作がとても好きだという人が周りにもすごく多くて、アニメ化の第一報には、業界内でのざわつきを感じたくらいでした。そんな作品なので、オーディション結果が出たときは、マネージャーさんから「決まりました!」というものすごくテンションの高いメールが届きました(笑)。マネージャーさんのあまりの喜びように圧倒されて、私は「あっ…ありがとうございます…」という戸惑いのメールを返してしまったんですが(笑)、羽海野先生の生み出す世界観ってなんとも愛らしいので、その中に自分もこれから関われるんだという幸せでいっぱいでした。久野ちゃんにもアフレコが始まる前に会う機会があって、「今度よろしくね」って伝えましたね。久野ちゃんが妹だと思うと、それもまた嬉しくて。