正面切ってのやきもちは、この人が子供だから出来ることなんですよね。意識してしまったらもう言えないことなんですけど。おねいちゃんはきなくさいと思っているだけなんですけど、何あれと口に出して言えるのは彼女だからです。
3姉妹は大変掛け合いが多いですが、茅野さんと久野さんから見て花澤さんの演じるひなちゃんはどう感じていらっしゃいますか。
私は「3月のライオン」を読んだときから、香菜ちゃんが合っていそうだなと思っていたんです。私があかりさんをオーディションで受けさせていただいたときにも、家で漫画を1巻から読みながらあかりさんの練習をしていたんですけど、ひなちゃんとの会話のシーンは香菜ちゃんとやっているつもりで臨んでいたんです。
ひなた役は完全に実力によるものですが、予期せぬミケちゃんの兼ね役は招き猫のご利益かもしれません!
香菜ちゃんがひなちゃんと重なって見えるところが、本当に多いんです。もちろんお芝居なのですが、香菜ちゃんそのままに感じてしまうところがあります。香菜ちゃんにはよく、相談に乗ってくださって、元気をいただいています。そのときいつも、まるで陽だまりみたいな人だなって思っていて。
花澤さんは、本当に“ひなた”なんですね。
そういう素敵な内面がしっかり反映される役を演じていらっしゃる香菜ちゃんの隣で、妹役を演じられるのが幸せだなぁって思います。
私も、これからもっとひなちゃんと花澤さんがだぶっていくだろうなと思うんですけど、お二人からも内面が重なるところもあると聞いて、とても心強いです。ますます、花澤さんの声を思い浮かべながら、ひなちゃんを一生懸命描こうと思いました。
活字でも伝わるように書きますと、花澤さんは今、共演者と原作者の相次ぐ激賞に、顔を赤くして、俯いていらっしゃいますが(笑)。
ますます彼女の正義感と真っ直ぐなところを、素敵に感じられるように演じないととすごく感じていますので、頑張ります!