まずはシャフト×アニプレックス×白泉社という体制で製作に至った経緯についてお聞かせ下さい。羽海野先生と新房監督の初対談では、とにかく羽海野さんがシャフトさんと新房さんの作品がお好きだったからというのは語られているわけですが、それはシャフトさんやアニプレックスさんからしても間違いないことでしょうか。
岩上(以下、岩)まさに、まずは羽海野さんがシャフト×新房作品をお好きというメッセージが僕のところに届いたという感じですね。それがきっかけだと思います。
友田(以下、友)そうなんだよね。この話が決まる前に、それこそ僕のところには各局から星降るようにいい話をいっぱいいただいていたわけですよ。そんな中で、やっぱり羽海野さんが、『化物語』や、『魔法少女まどか☆マギカ』が大好きだから、新房さんがいいですということで、僕の方で最終的にその条件なら(『3月のライオン』のアニメ化を)羽海野さんOKですか?って
いう話を預かっていたのね。それが、要するにアニメ化を許諾する条件だったわけだね。それで、今アニメの将棋棋譜作成でも関わってくれている、 指導棋士で囲碁将棋チャンネルに居る田中誠くんが僕のところにやってきて、その条件を聞いて、岩上さんに伝えてくれて。
田中さんが本当に飛び込みみたいな感じで僕のところに来てくれて、友田さん経由の羽海野さんのメッセージをお伝えいただいて。それですぐに、シャフトの久保田社長に「こんな話ありますよ」というのを、ご相談したんですよね。
久保田(以下、久)そうですね。
飛び込みはさすがに中々ないにせよ、シャフトさんやアニプレックスさんにアニメにして欲しいという話はたくさんおありかと思いますが…。
僕のところよりも、岩上さんのところには結構あるんじゃないですかね(笑)。
まあ、こういうのをアニメにしませんかという話はいろんな形でありますけど、今回の場合は、なにせタイトルが『3月のライオン』でしたから。さっき友田さんもおっしゃっていましたけど、アニメ業界的にも、おそらく実写業界も含めて、知らない人はいないほどのタイトルなので。→