そういう感情のシーンもそうだし、あたふたしたときも、もうちょっとあたふたさせたいと思います。
私が描いていて照れくさくなる箇所は、読んでいる人ももう相当照れくさくなっていると思うのですが、それでついご飯の場面を入れたり、ロングにしたりして、恥ずかしくないよーってしてあげちゃうんですけど、アニメでは必要な時には恥ずかしいところも出していただけると。
(零と同年代の)その時期は恥ずかしかったけど、今の僕は恥ずかしくないんだよねっていうのもあるけど (笑)。
男の子って難しいじゃないですか。傷つきやすいので、恥ずかしいことをして「恥ずかしい」ってなっているときにはそっとしておいてあげないと、おへそが曲がったり、なにか大変なことになるのでは…と、私はそっとしちゃうんですけど、男性の監督だと全然違うかもしれないから、面白そうです。
十分しくじったというところは、もうみんなにも分かりやすく、しくじったときの男の子はこんな顔だよねとやりたいです。
本人からすると一大事なんですけど、大人って別にそんなに、あー分かる分かる、恥ずかしいよねくらいなものなんですよね。でも、ちょうど微妙におへそが
曲がってグレそうな年齢に見えたので、私はちょっとロングにしちゃったんです (笑)。
そこはアニメでは、かわいそう、かわいそうとしたらダメで、突き離したいですかね。
私は慮り過ぎてダメにするタイプなので、新房監督に躾し直していただけると助かります(笑)。みんなで笑ってあげた方が本人の気が楽になるのが、もしかしたらあそこなのかもしれません。
本人、相当反省していたじゃないですか。
してました! そして脚本の打ち合わせで、これが他の人に作ってもらういいところだなあとすごく思いました。
お話をうかががっていると、羽海野さんとしては、いい意味でアニメが原作とは変わっていくことには、抵抗はないようですね。
まったく。変わっていった方がいいところもあるんですよ、やっぱり。→